日本のエンゲル係数上昇の理由とは?

国の経済状況をするための方法はいくつかありますが、
その中でも国民生活1人当たりの経済状況を知りやすいのがエンゲル係数といえます。
エンゲル係数とはドイツ発祥の経済状況を知ることのできる統計学の一つであり、
その経済状況を調べる項目は一人当たりの1日に消費する食事での金額の平均を調べることです。

そのエンゲル係数において、
近年の日本は昭和21年をピークに低下状態にあったのが、
30パーセント以上になるほど高まっています。
なぜエンゲル係数が上昇したのか、
その背景には日本が抱える3つの問題が大きく関係しています

日本が抱える問題の一つが食の輸入量が世界でも類を見ないほどに大きいことです。
日本は車や電化製品を売り出して利益を上げるために輸出していますが、
その代わりに食関係で輸入と輸出のバランスをとるために輸入を行っています。
そのため日本のスーパーで売られている食品の多くは輸入が大半です。
ただ輸入が大半ということは、その国の経済状況だったり運搬するための石油価格の上昇など、
影響を受けてしまい物価上昇のあおりを受けることになります。

2つ目の問題が高齢化です。
1960年代から1970年代で生まれた人たちを団塊の世代といいますが、
それが定年を迎えて一人当たりの世帯に70代が多くなる高齢化が叫ばれています。
高齢化になると連れ合いを無くしたり、
足腰が弱ることで台所に立つのが面倒になるなどが起きてしまい、
その毎日の食事に、
スーパーで出来合いのお惣菜を購入して済ませてしまうということが増えています。

3つ目の問題は経済安定していても不安感からくる消費の不安定さです。
現在の日本は政府が銀行に働きかけて、
紙幣を増刷し世に出回らせることで経済がある程度安定するようにしています。
しかしこれはあくまで即効性で長続きするものではないため、
いくら給料アップなど経済安定の要素があっても簡単に消費をする流れまで、
財布のひもをゆるませることに至らないです。

ただ財布のひもを固く絞ったままでは経済が回らないことも経験から知っているので、
食事の面で新しい趣向が流行しています
それはプチ贅沢という新しい生活志向であり、
これは1か月の大半は財布のひもを締めた状態にしますが、
給料日など特別な日だけは食事で贅沢してしまおうという考えです。

このプチ贅沢の生活志向が定着することによって、
例えば飲食店ではこれまで食べたことがない料金の料理を食べたりスーパーでも、
日ごろ食べたことがないような食材を購入して食べるという形です。
過去のピークは人口と経済安定がなされていることに加えて、
この時期から輸入が始められてきましたが国内産も多かったのでバランスが良かったからです。

ただその後はバブル崩壊とともに人口の減少や資金の流れが悪いことによる、
財布のひもが固くなったことでエンゲル係数が低くなった背景です。
そして近年の上昇は世界規模で経済状況が安定していないことに加えて、
先に挙げた3つの日本という国の潜在する問題が現れだしたことです。
ただエンゲル係数を紐解くことで、
逆に現在のニーズを知ることができるため新しい経済好転のヒントにもなるのです。

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