夏枯れ相場を支えているのは中国経済だった!

株式市場には相場の波があります。
年単位の大きな景気の波が関与してくることもありますが、
一年のうちでも季節ごとに相場の格言があり、
おおよそ今年は格言のとうりとか例外の年になりましたといった相場観が発表されます。

とりわけ夏によく聞かれるのが夏枯れ相場といった言葉です。
夏に相場が枯れるということです。
売買が活発な時は売買が頻繁に起こるため出来高が膨らみ値動きも大きく、
まるで湧き水が次から次へと湧き出してくるような感じです。
しかし夏枯れな状態では、言葉から連想させられるとおり、
出来高は減り、値動きが少なくなっており、
まるで湧き上がっていた水が乏しくなり、枯れあがったような状態のことを指します。
こんな夏枯れ相場は日本特有の物です。

>3月決算の企業が多い日本経済では、3月の本決算発表は6月下旬に行われます。
それと同時に今期の見通しも発表され、海外との商売が多い会社では為替動向を鑑み、
良い年になるとか厳しい年になるといった見通しが企業側からも、アナリストからも発表されます。
決算発表が終わり一息つく頃、7月下旬からは第一四半期の決算発表が行われます。
ここで、先に出された今期見通しに対する進捗状況や、見通しの是非が問われ、
大きく買われ値を上げる物もあれば値下がりするものもあります。

この第一四半期の決算発表が落ち着く頃が8月上旬です。
8月中旬にはお盆休みがあります。
お盆でも為替市場も証券市場も動いていますが大きな製造業は大型連休を取ります。
それと同時に多くのディーラーもお盆休みを取ります。
このように、市場全体に材料出尽くしで売るにも買うにも材料がない状態なのに加えて、
機関投資家のように大きな売買を仕掛ける人が参加しないために起こるとされているのが夏枯れ相場です。
そんな夏枯れ相場、今年は様子が違うようです。
それが隣の国中国から起こっているようです。
中国も通常は夏に下落傾向を示すようですが、あちらも少し様子が違っています。

それは素材市場で起こっています。
素材市場である粗鋼生産から発しているわけですが、
中国経済が短期間での急成長を遂げたため、
いろいろなところでひずみが生じていることは有名です。
粗鋼生産の現場でもしかりでした。
国の粗鋼生産量は上昇しましたが、もともと技術をもらったわけでもなく、
ノウハウのない会社が次々とでき、中には違法な工場も多く存在しました。
この現状を中国政府が問題として、違法設備の向上を閉鎖しました。
その結果正式に認められた製鉄所に生産が集中することになります。
このため従来国内生産だけで補えてこれた建築用資材が不足することになたのです。

その恩恵にあずかれるのは周辺隣国の建築資材です。
日本からもビル建築用のH鋼が多く輸出されます。
本来夏枯れしてもおかしくない状況下にもかかわらず、
中国経済の健全性への変換が日本の鉄鋼メーカーに好循環な景気を与え、実体経済に加え、
買い材料としても相場をも盛り上げていることになっております。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る